チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

子どもが乱暴

子どもが乱暴

こんにちは、ついにプロ野球が開幕されますね!ABAセラピストのインフィールドフライです。

チルドレン・センターにてABAセラピーをしているお子さんで、
弟さんを叩いたり蹴ったり噛んだり踏んだりするお子さん(お兄ちゃん)がいました。

弟さんはまだ幼く、お兄ちゃんの許可なくおもちゃを触ったりしていたので怒っていました。
この行動は悪い行動ではありません。
自分のものを勝手に触られたら誰しも怒るはずです。

弟さんをいじめた後に、周りはお兄ちゃんに「叩いちゃだめだよ!」など叱りました。
幼く小さい赤ちゃんを叩いたら「だめだよ!」と注意をすると思います。

しかし、注意をしても叱っても行動は減らず、
応用行動分析学で機能分析をすると「関心引き」でした。

〇行動が起こる前

適切な行動(ブロックで遊んでいる、工作をしている、お絵かきをしている、
コップで上手に飲んでいるなど、手を汚さないでおやつ食べている)を褒めていきます。
弟さんを叩く行動以外で関心が貰えることを伝えます。

〇行動が起きた後

消去介入を行いました。
叩いた後は、サッと弟さんを離し、移行は【絶対】弟さんを叩かせないようにします。

いつも出来ていた弟さんが叩けなくなるので、
他の行動(ものを投げる、ものを倒す、紙をやぶる)が増えますが、
あらかじめ危険なもの(割れもの、刃物、大切な書類)は排除しておきます。

そんな消去介入を入れて、次のセラピーの時。
今でも覚えていますが、ABAセラピストもドキドキでした。






では、言います。

なんとその日の弟さんを叩く行動は…、\\\ゼロです///

まさかゼロとは、私も驚きました…。

弟さんを叩いても関心はもらえないこと、
弟さんを叩かなくても人からの関心が貰えることをすぐに学習してくれました。

そして、今も叩く行動は見られていませんが、
人間学習したことは覚えているので、
また同じ行動が出てきてもそんなにがっかりしないで下さい。
貼り絵