チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

自閉症のお子さんがしつこく「なんで?」と聞いてくるときにはどうしたらいい?

自閉症のお子さんがしつこく「なんで?」と聞いてくるときにはどうしたらいい?

自閉症のお子さんがしつこく「なんで?」と聞いてくるときにはどうしたらいい?

大掃除でしつこい油汚れに大苦戦したABAセラピストのおせんべいです。
油汚れなどは一気に落とそうとすると、とても手間がかかりますね。なので日々少しづつ掃除をしていくことが大切だなと改めて思いました。

さて今回のテーマは「しつこい」です。

私が担当しているケースで気になったことがあるとついつい「なんで?」と聞いてくるお子さんがいました。おうちでも「なんで?」と聞いてくることがあり対応に困っているとご相談がありました。
セラピー中でも、「なんで、先生今笑ったの?」「なんで、今、んーって言ったの?」などなど、説明しても納得がいかず、何度もしつこく「なんで?」と聞いてくるのでした。

日々の生活で「なんで?」と思うことは決して悪いことではありませんよね。不思議だなと思ったら、人に聞いたり、自分で調べたりすることで新しい知識を得ることができます。

今回のケースで問題だったのは「なんで?」と聞く頻度でした。
日常の会話の中でことあるごとに「なんで?」と聞かれ続けたらちょっと疲れてしまいますよね。

そこで、お友達と気持ちよくお話をするためのルールとして「なんで?」という回数を減らそうと説明をし、ルールを守れたら何がもらえるのか、やれるのかとご褒美を決め一緒に約束をしました。

セラピーの中で「なんで?」と言いたくなったら口で言わない代わりに付箋をポッケに入れてもらうことにしました。
そして、20分間隔でカウントし、前の20分より付箋の数が少なかったら強化しました。また、20分に1回は「なんで?」と聞くのをOKにして答えれるものは答えました。

最初こそ、声掛けが必要でしたが自分で「今言いたくなったけど我慢した」といって付箋をポッケにいれられるようになりました。
「今何回言った?」と聞いてくることもありみるみる回数が下がっていきました。そして、「今日は少なかったらママに報告してね」とお話ししてくれるまでになりました。

そして「なんで?」と以前のようにしつこく聞いてくることはなくなり、本当に疑問に思った適切な質問が増えてきたのです。

日々の生活の中で「しつこい」行動があり、対応にお困りのことがあればご相談ください
ちょうちょ