チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

うちの子自発的に行動しないんです。

うちの子自発的に行動しないんです。

こんにちは、よくマイペースと言われるABAセラピストのおせんべいです。

ご家族からのご相談で、うちの子ゆっくりで自分から動かないんです
というものがありました。

そのお子さんは行動のパターンも少なく、
自宅では寝転がってごろごろしているとが多いとのことでした。
また、着替えなどもやらないからということでご家族がやってしまっていたそうです。

着替えやご飯なども食べさせてもらえるならそっちの方が楽だから。。。
となるのも不思議ではありませんね。

そこで、今回はセラピーのスピードを速くし、課題の頻度数を増やしました。
課題もプロンプトを抜かずにどんどん成功させていきました。

それと同時に彼女が自発的に行動を起こすような設定もたくさん組むようにしたのです。
例えば、そんなことやっていいの!?と普段だったら怒られてしまうようないたずらめいた遊びなども提示していきました。
そして、遊びもどんどん手伝って失敗させないようにしてたくさん褒めていきました。

今回求めているのは「自発的に行動する」ということだけです。
なので自分から行動出来ればなんだっていいのです。

また、おうちでも寝転がる時間を減らしてもらうように何かしらの活動をしてもらい
、要求のあるものは手が1ミリでも伸びたり、
目線が動くなどほんの少しでも行動が変わったら「ちょうだい」と言って渡してもらうようにしました。

すると、少しづつ手伝ってほしくて手が伸びてくるようになったのです。
そこで「やって」などモデリングだけしてどんどん要求を通していきました。

遊びを提示していくと、そのお子さんはおもちゃだけでなく、
人のリアクションも好きなことがわかってきました。

好きなことが見つかると、やはり学習は早いです。
「おいしーい」と言ってほしくて、フォークでおままごとのスイカをさして渡してくれたり、
「えーん」と泣きまねをしてほしくて、セラピストが作ったドーナツタワーをにやにや笑いながら倒したりなど、
自発的な行動が増えてきたのです。

自発的にやってくれた行動を称賛するために、それはそれは派手にリアクションをとって強化し続けていきました。

今では自分からそのお子さんなりに言語も合わせて要求できるようになってきたのです。
そんな様子を見てとびっきりのリアクションをしたのでした。

自発的に行動しないなどでお困りの際にはお気軽にご相談ください。
ピアノ