チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

怒ると手が付けられない

怒ると手が付けられない

こんにちは、ABAセラピストのおせんべいです。

今回のしゃべくりABAのテーマは「怒る」です。

私たちはどんな時に怒るのでしょうか。
やってほしくないことを他の人にやられたり、
うまくできなかった自分に対してだったりと様々ではないでしょうか。

ご家族から、お子さんが怒ることが多く、
コップやリモコンを投げたり、物をけるなどして暴れたりして
困っているというご相談を受けました。

ご家族にお話をお伺いすると、朝起きたとき、テレビを見ている時、
生理的に不快な時、おやつを食べていて止められたときなどに出ていたそうです。

原因のわからないものは行動の機能がわからないので介入が出来ません。
機能がわからないまま介入すると、より行動が大きくなることがあります。

そこで、まずは原因のわかるものから対処していくことにしました。
要求が通らなくて怒るというのを減らしていくために、
言語で要求できたものは全て要求を通していただくよう対応を統一していただきました。

これは要求したときにお菓子がもらえたり、もらえなかったりするということをなくすためです。
適切に要求しているのに、ある時は要求が通って、ある時は通らない。
これによって、「なんでくれないんだ!!」と怒っていたわけですね。
同じことをしているのに強化される時とされない時があったら怒りたくなる気持ちもわかります。

ただ、ご家族からは食べすぎていて心配だとのお声もありました。
問題行動が一つではない場合は優先順位を決めて対応をしていきます。
確かに食べすぎるというのも問題ですが、
嫌なことがあったら怒ることでコミュニケーションをとることの方が優先的に解決しなければいけない問題で、
このことをご家族に納得していただき介入を始めました。
結果として、ご家族が熱心に対応してくださったおかげで怒ることが減ってきたのでした。

日常でお子さんが怒って手が付けられないなどでお困りの際にはご相談ください。
かたはめ