ABAセラピストのインフィールドフライです。
ライブ会場などでよく目にする「ヘドバン」ですが、
チルドレン・センターでセラピーをしているお子さんにもいました。
*「ヘドバン」正式名称ヘッドバンキング
ロック、ヘビィメタル、ハードコアなどのライブコンサートで見られる共鳴的動作。
リズムに合わせて頭を激しく上下にふる動作である。
どんな時にするかというと…、
音楽を流している時、ライブ映像を見ている時でもなく、
欲しいものが貰えないときにしていました。
ご家族が「今日は、パンないなー」というと、
お子さんがヘドバンをするのでした。
違うおやつや他の食べ物を渡そうとしても
ヘドバンが止まることはありませんでした。
「頭がんがんしないよ」と抱っこをしてヘドバンを止めたり、
違う遊びに誘っていましたが、それでもヘドバンが止まらない時には
無視をすることもしていました。
ないものは四次元ポケットをお持ちの猫型ロボットでない限り、
出すことは出来ませんし、ご家族から魔法のようだと言われる応用行動分析学でも、
ないものは出せません。
どうしたかというと、
誰でも出来ることをしました。
「お子さんに共感をする」
セラピストが「今日お買い物行かないとパンないんだって、残念だね…。食べたかったね」と言うと、
今までパンがあった場所を見ていたお子さんが、セラピストの方にぐるんっと向いて
「食べたかったね!」と真似をしてくれました。
お子さんに共感してすぐの出来事でした。
お子さんになぜないかちゃんと説明して、
お子さんの自分の気持ち(食べたかった)が言えるようになるとヘドバンをしなくなっていました。
言葉で食べたかった気持ちをどう伝えるのか分からずヘドバンになっていただけでした。