
ゲームの世界にあるボタンをたった一個押すだけでアイテムボックスを一括整理出来る機能、
とっても楽でうらやましいと思っているABAセラピストのインフィールドフライです。
おもちゃをドサッと全部出して、そのままの状態で新たなおもちゃで遊び、
片付けが出来ないお子さんがチルドレン・センターABAセラピーをしていました。
大人が全部片づけるように注意をしても、中々片付けが出来ないまま、
次のおもちゃを出していました。
応用行動分析学では、一番最後の行動からお子さんにやってもらい、
少しずつお子さんがやるべき行動を増やしていくやり方があります。
例えば、片づけならば、
まず一番初めのお子さんに求める行動は
「最後の一個を片づける」です。
それが出来てきたら、次は2個、3個、半分、全部片づけるなどと進めていきます。
そして、片づけたら、次の遊びたいおもちゃで遊べます。
その介入を入れた初日は、最後の一個ならば、
嫌がらずにこんなの簡単じゃん!ぐらいな勢いで、
セラピストの指示「最後の一個かたして」でサッと片づけてくれていました。
絶対失敗させないように細かくお子さんに求める行動を決めていき、続けること7か月…。
7か月後には、なんということでしょう…。
風紀委員になっていました。
ABAセラピストが何も言わなくても、自分からおもちゃを片づけ初め、
箱を閉じることまで出来てから、次のおもちゃに行くことが出来ていました。
そしてしかも、もう片づけましたけど、次これやっていい?と
遊ぶことを許可を求めてくれていた時には、
まさかお子さんの目標行動にしていないそんな行動までやってのけてくれて、
「え…、あ、はいどうぞ」と一瞬何が起こったのか分からなくなっていました。