ABAセラピーでは、「ピークトレーニング」という応用行動分析に基づいたプログラムも取り入れています。
PEAK Relational Training SystemのDirect Traning Programでは、ジョークを言い合うというプログラムがあり、ABAセラピストが言った後にジョークを言ってもらういます。
目次
スタートはクイズから!
まずは、ジョークに親しみを持ってもらうために、セラピストと一緒に「ことば遊びクイズ」から始めました。
たとえば
- 「いつもすべってばかりの鳥ってなんだ?」→正解「つる」
- 「目の上についている動物ってなんだ?」→正解「ぶた(まぶた)
など
思いがけないジョークが!
クイズを行ったその日のことでした。
お勉強が終わった後、動画で強化(行動が変わるもの)していると、ディズニーの動画を見ている時に突然「ディズニーのニーは膝のニー(Knee)だね」と言ってくれたのです。
そのお子さんが得意な英語が混じった素晴らしいジョークの上、英語のジョークは紹介したことはなかったのに、応用してくれて、さらに驚きました。
さらに次の週には…
翌週には、勉強後の強化の時間にアプリが上手く起動できない時に「どーなってるのドーナツ」とダジャレも言ってくれました!
短期間で、ことば遊びから自発的にジョークを言えるようになったその姿は、本当に素晴らしいものでした。
おわりに
ユーモアは、言語の理解力や創造性、そして周囲とのコミュニケーションを広げる大きな力になります。
「ことばで遊ぶ」経験を通じて、学びも笑顔も広がっていく——そんな素敵な変化を見せてくれたお子さんのお話でした。