先週末の野球観戦で、フォアボールを出した投手と、アウトと判断した審判に暴言を吐いている観客を見てしまったABAセラピストの三松です。
今回は自閉スペクトラム症の暴言を吐くことについて書いていきたいと思います。
私が担当した自閉スペクトラム症のお子さんはその友達に暴言を吐いていました。
例えば、友達とゲームをしている時に、友達がズルをすると、
「このやろう!」
と言いました。
このやろう、と突然言われたら、気分が悪いですよね。
でも本当はこの子は、友達にズルをしちゃダメだよ、
と注意をしようとしただけなのです。
うまいことそれが言えず、
怒りをあらわにして暴言となってしまったんですね。
暴言の裏にはきちんと理由がありました。
このケースでは下記のようにセラピストは対応します:
1
まずとても重要なことですが、
セラピストは暴言を吐いた子の味方をします。
そしてズルした友達に注意をします。
2
次に、暴言の代わりとなる適切な言葉を教えます。
「暴言を吐くのはわかるが、
それでは友達には伝わっていないんだよ。
代わりにこういってみたら、
ズルがいけないってことがわかるよ」
ときちんと教えて理解してもらうまで説明します。
3
「暴言」ではなく、言葉を使った「注意」をするように実践させます。
実践は暴言を吐く問題行動が起こる 前にします。
起こる前(直前)に対応するのがポイントです。
4
暴言を吐く環境を作らないようにします。
「このやろう!」と吐いていたお子さんは、
上記方法を徹底的に行うことによって、
適切な言葉で注意できるようになりました。
もちろん、お子さんによって対応方法はケースバイケースです。
では、この場合はどうすれば良い?
もし子供の問題行動でお困りでしたら、ぜひ私たちにご相談ください。