チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

『投げる』VS「ダメ!」

『投げる』VS「ダメ!」

こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。

チルドレン・センターでABAセラピーをしているご家族から、
食事時に、いらないとポイっと食べ物やお皿を『投げる』行動に困っていると、
お聞きしたことがありました。

お子さんが投げた後にご家族は「ダメ!」と伝えて下さっていました。
ですが、『投げる』行動は止まらなかったそうです。
実は、この「ダメ!」と言うことで、お子さんの『投げる』行動を増やしていました。

『投げる』行動機能は関心引きで、「ダメ!」と言ってもらいたいから投げるのでした。

チルドレン・センターでご提案した介入は、以下です。

・食事時に食べ物やおかずは、提供し続ける

・『投げる』前に「いらないんだね」と言って、大人の近くに置いておくのみ(食べなくてOK)

・投げさせない

・「ダメ!」と言わない

介入をお願いした日から、投げさせないので『投げる』行動は見られなかったそうです。
さらっと簡単にお伝えしておりますが、すぐ出来るなんてなかなか出来ないことであります。
『投げる』VS「ダメ!」の戦いは、お子さんもご家族もとても大変だと思います。
ご家族の生活が少しでも快適になって本当に良かったです…!

私も幼い頃、おもちゃ屋さんでとても欲しいおもちゃがあり、
親から「買わないよー、ダメよ」と言われると、その場に石のように座り込んで動きませんでした。
最初はおもちゃが欲しくてダメと言われて拗ねていた私ですが、
後からおもちゃなんてどうでも良くなり、親が「もう早く来て!」と言って迎えに来るのをずっと待っていました。
親からの関心を待っていました。

結局、親は迎えに来てくれず(笑)、
自分から家族がいる元へと「待ってよ~置いていかないでよ~」と
半べそかきながら、帰ったのを覚えています。

今でもそのおもちゃがなんだったか全く思い出せないので、
別にそこまで欲しくなかったのだと思います。

日頃お過ごしの中でお困りの時にはお気軽にどうぞチルドレン・センターまでご相談下さい。
ドーナツ