VB-MAPPのPlay skillの課題の見立て遊びは、お子さんの個性がピカピカ光る遊びと思っているので、ABAセラピーをしていて楽しみなことの一つです。
一体全体、何に見立てるのかなぁとワクワク、私の世界も広がり勉強になり、何より笑わせてもらっています。
最近、チルドレン・センターで指導しているお子さんが笑わせてくれたことなのですが、
まず、新しく持ってきた対人ゲームのグラグラゲームをこうやるんだよとプレゼンテーションをし、絶対成功させて、一緒に遊んでいました。
一通り遊んだあと、リュックを背負っている人を見て、小学生に憧れているお子さんは「ランドセル(にこっ)」という効果音付きで伝えてくれました。
次にタワーの中に、乗せる人をいれ「先生見て」「大変!」「助けてー!」などと、牢屋に見立てていました。確かに檻のようなタワーでした笑
最終的には、脱獄した人が忍者に変身!
写真は忍者同士が戦っているところです。撒菱や手裏剣で戦っていたので、私が口寄せの術でドラゴン(のフィギュア)を呼ぶと、ノリノリで乗っかってきてくれて、つよつよドラゴンの圧勝でした。
こんな上手に遊んでくれていますが、実はそのお子さん、セラピストが提示する遊びに対し回避があるお子さんだったのです。
提示されると何も言わずに逃亡していました。
なぜかというと、回避するための言語が自発で出なかったからです。
プログラムでは、マンドスキル(要求言語)をメインに進め、お子さんから自発で回避する言語(やりたくない、やめて)が出てきました。
「やりたくない」と要求が出たら、必ずお子さんからの要求には応じ、セラピストが嫌悪刺激にならないように気をつけました。
そのマンド練習をしていると、このセラピストの言葉を聞く(「嫌なら終わりにするね」とセラピストが言うと嫌悪刺激がなくなる、リスナースキル)と、お子さんに嫌なことがなくなる、いいことがあるというルールが入ってもいきました。
マンドスキル練習していると共にリスナースキルが伸びました。
プレイスキルを提示するにはまず指示が入ります。その指示が入るようになり、言語でコミュニケーションで適切にするので逃亡する回避がなくなり、遊びを提示できるようになったのです。
また「やりたくない」とお子さんから要求が出ても、「これだけやろう」や強化しを明確にして「この遊び終わったら、ゲーム(お子さんの強化し)で遊ぼう」と伝えるとやってくれるようになってくれました。介入を初めて1ヶ月過ぎたころの出来事でした。
楽しい遊びになって本当によかった…と思うインフィールドフライでした。