チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

ABAセラピストのおすすめ本

ABAセラピストのおすすめ本

前から気になっていた本をスタッフにも勧められ読んでみました。
photo
この本はアスペルガー症候群(2007年出版なのでこの記載になっています)でサヴァン症候群の青年ダニエルの手記です。

彼には様々な才能があり、円周率は22514桁まで暗唱でき、10ケ国語を操り、カレンダー計算や複雑な計算も瞬時に分かるそうです。
そして彼にはそれぞれの数字に型や色、質感、動きなどが伴っている「共感覚」があり、
それがとても興味深かったので紹介します。

「ぼくが生まれたのは1979年1月31日、水曜日。水曜日だとわかるのは、ぼくの頭のなかではその日が青い色をしているからだ。」

「11は人なつこく、5は騒々しい、4は内気で静かだ。」

もちろん私にはさっぱり理解できない感覚でした。曜日に色があると言われたら、祝日の赤くらいしか思いつかない。でも、これを読んでからお子さんの行動を判断する時に今まで以上に気を付けるようになりました。私には理解できないけれど、彼らにはもっともな理由があることがあるのだと。

読みやすくあっという間に読めてしまうので、良かったら冬休みに手に取ってみてください。