こんにちは、ABAセラピストの三松です。
以前、担当していたお子さんのご家族から、「音も出るのに、なぜ話せないのか」とご相談されたことがありました。
理由は2つありました。
①口を動かす頻度が少ない
②失敗をすることが嫌
セラピーでもご自宅でも行ったことは、
*「チョコ」と言ったら、欲しいチョコを渡すなど【要求言語の練習】→口を動かす頻度を増やすため。
*お子さんが発した音、言葉に対して【返す言葉を変える】→言語で言っても通じないという失敗体験の頻度を減らす
【要求言語の練習】では、
ABAセラピストが先に「ちょうだい」と言って、お子さんが「ちょうだい」と言ったらおもちゃを渡す【要求言語の練習】をして、
なんとすぐその当日に「ちょうだい」と音を綺麗に言えていました。
失敗させないように先にセラピストがその場面で言うべき言葉を言って、その言葉を言うんだよ!という設定にしました。
【返す言葉を変える】とは、何をしたかと言いますと、
お子さんがうさぎを指さし「うーー!」と言う→「うさぎだね!」と返しました。
ここでは「え?何て言ったの?分かんないよ」とは返すことをやめて頂きました。
通じなかった、、、と傷ついてしまう可能性があります。
上の二つの対応を徹底し、次の週のABAセラピーの日には今までジェスチャーで指さしをしたり、
絵を見せながら「いえ」を教えてくれていたのが、遊びの中でクリアな音で「いえ、たおれた」と
2語文を自分から言っていました。
あまりにも早すぎる変化を目の当たりにしました。
ご家族と私はあまりにも喜びすぎて、「上手にお話出来たね!!」など、拍手喝さいでずーーーっと褒めちぎり、
ほらこれもあるよ!そっちにも!」とブロックの家を何個も作り続けてしまいました。
なんで音は出ているのに話さないのだろうなど疑問や心配なことがありましたら、いつでもお気軽にチルドレン・センターにご相談に下さい。