チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

前倒しに関心を与える作戦

前倒しに関心を与える作戦

こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。
今回のしゃべくりABAは「走り回る」お子さんについてです。

チルドレン・センターでABAセラピーをしているお子さんで「走り回る」お子さんがいました。
そのお子さんの行動機能分析をすると「関心引き」の機能でした。

走り回ることによって、「走らないよー!」「待ってよー!」と人に手をつかんで止められることをさ、れ、た、く、て、もう仕方ないようでした。

走る前に前倒しに関心を与えてきました。

どんな関心を与えたかというと・・・

「なにやっているの?」「格好良い服着ているね!」
「きちんとお座りしていて偉いね」「よく見ているね」など話しかける、
褒める、「一緒に遊ぼう」「一緒にお絵かきしよう」など遊びに誘って遊ぶ、
「スプーン持ってきて」「お勉強の準備をして」「片して」など指示を出すことをしました。

つまり、適切に過ごしている時にどんどん話しかけました。

ずっと走り回ることはいくら体力があって元気なお子さんでも大変だと思います。
そんなに走り回らなくても関心をもらえることを伝えて行きました。

前倒しに関心を与える作戦を実施してから4カ月・・・

ABAセラピストがセラピーのためご自宅に伺った時に、「こんにちは」と挨拶をした後、
走り回らずに「先生早くお勉強しますよ、急いで準備して」的な目で見ながら(思い込みが混じっています)イスに座ってくれていたのでした。

そして、準備のために教材を探していると見つからなく若干焦っていると、
なんとすでに机の上に教材を出し一人で予習をしてくれていました。
なんとスーパー真面目な子なんだ!と、走り回っていたあの頃が懐かしく思うほど行動が変わりました。

日常の中でお子さんの行動について日々悩まれている方、どうぞお気軽にチルドレン・センターまでご相談下さい。
パンプキン