チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

【自閉症】生活スキル:掃除【発達障害】

【自閉症】生活スキル:掃除【発達障害】

こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。

チルドレン・センターのABAセラピーでは、生活のスキルなども練習しています。

今回は「掃除」です!

あまり掃除が好きではない方からしたらかーなり辛いおしごとです。

担当していたとあるお子さんに、拭き掃除(机やいす)をお願いすると、私の手を払いのけ、逃亡していました。

そのお子さんの目標は「言語でコミュニケーションをする」だったので、「いや」と言ってくれたら初めは掃除回避してオッケー!にしていました。

無言で手を払いのけて逃亡するよりも、言語で伝えてもらった方が何倍も良いです。コミュニケーションの機会を逃さず、「あぁ、いやだったんだな」と他者に伝わるからです。

指示は必ずしも聞くだけではない、状況によっては「いや」と言っていいことなど、こういう選択肢もあるんだよとお伝えしていきました。

ABAで、言語で適切にコミュニケーションを取ってもらう練習をしていくと、幾度となくわたくし経験していますが、お子さんが嫌がる行動が減ります。

な、ななななぜか…?

あの先生の指示は嫌なことばかりで聞きたくねー!という状態が続き、嫌悪刺激になってしまっていたのを…

先生からの指示→お子さんに「いや」と言わせる→お子さんは回避ができる

指示出されても、お子さんにとって得をすることになった→この先生の指示なら聞いても損はないなと分かってもらえると、指示を聞いてくれるようになります。この先生はちゃんと自分(お子さん)とコミュニケーションを取れると理解して下さったのです。

掃除が嫌なわけではなく、今まで他者から指示が出てあまり得をしてこなかったので、とっても嫌がったのだと思います。ABAで行動面が変わりました。

そのお子さん、最近では掃除機もかけてくれるようになりました。しかも掃除機は初めてお願いした日、嫌がらずに部屋中を歩きながら掃除機をかけてくれていました。

なにより、かわいかったのは、掃除機をかけながらセラピストに向かって、ジェスチャーで親指を立てて「Good!!」とやって笑顔で、掃除機をかけてくれていたことです。すんごい自信を持って掃除をしてくれていました。