チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

ABAI 2022 (国際行動分析学会 ボストン 2022)

ABAI 2022 (国際行動分析学会 ボストン 2022)

コロナ禍でずっとオンラインで実施していた学会でしたが、今年は、米国・ボストンで開催されました。日本人の先生方はPCR検査の煩雑さや感染増加の傾向を見込んで不参加の先生方がほとんどでした。(とても聡明な選択だと思います)

そんな中ではありますが、なぜか発表が2つ、指導している学生のポスター発表などもあり、参加してまいりました。

終わってからの印象だけをお伝えすると、「悲喜こもごも」でした。

コロナ禍でも、もくもくと研究を続けている研究者の発表、この2,3年で世界的に見直しが始まっている弱者への社会の対応の変化の要請、行動分析学と実践者としてのABAの立ち位置を見直す大きな課題など、世界規模で、この数年間の取り組みを発表するものが多かったです。ただ残念だったのは、当然ながら国際的に活躍している専門家の参加の少なさでした。私が参加をはじめてまだまだ10年も経っていませんので、新参者なのですが、もしかするとABAIの過渡期を迎えたのかなという気もしています。

そんな中でも数年ぶりに会う友人たち、オンラインでしかあったことのない学生たち、ずっとZOOMだけで共同出版や研究をしてきた先生方とお会いできたのでは、数日間ではありましたが、次のステップへの勇気をもらえた貴重な時間でした。

毎年、ABAIで学習してきたことは、チルドレン・センターで、毎日こどもたちに新しい一歩をひらくためデータをとり指導を実践しているRBTやBCBAとシェアをしています。ABAという科学が、人々の行動をその人のために、良い社会のために変えていくには、まずクライアントが最優先され、そしてそれを実施するRBTや指導者たちが世界で一番尊敬されるべきだと、さらに強く思う学会でした。