チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

【自閉症】会話の支援方法【ABAセラピー】

【自閉症】会話の支援方法【ABAセラピー】

こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。

ABAセラピーのVB-MAPPのプログラムには、会話プログラムがあります。

どんなことをしているかというと、 フレーズや歌の続きが言える、名前を聞かれて答えられる、 歌以外の穴埋め(セラピスト「しゅっぱつ?」お子さん「しんこう!」など)、 何の質問に答えられる、誰・何の質問に答えられる、会話の総数300、15語文以上の本を聞いて2つの質問に答える、出来事、ビデオ、お話など8語以上で説明できる、1つのトピックで4つの質問が出来る(誰、何、どうして、を含む)などです。

強化し、教材などを使用して、機会利用して会話を練習していくのですが、会話することに対して、回避が強く出るお子さんもいらっしゃいます。
そのお子さんのケースは、言語スキルがまだ低かった、また、お家で会話練習をしてエラーの練習をしていたためでした。
会話スキルは要求言語(MAND)、表出言語(TACT)スキルが増えてから伸びていきます。 MANDスキルである欲しいものがあってもまだお子さんから言語で言えないので、いきなり会話として質問すると、お子さんは成功出来ない返答を言えない、遊びの邪魔をされるしで、お子さんにとって嫌悪刺激になってしまいました。

〇介入したこと 言語スキル(要求言語、表出言語)の練習を優先 会話練習のエラーをなくす
言語スキルを優先し、自発で要求言語が言えるようになってきた頃には、しっかり強化しを設定して、絶対失敗させない言語練習を歌やフレーズの続きを言う課題から進めていきました。
すると、1週間後にはもうセラピストが「スイッチ?」お子さん「オン!」とセラピストの手伝いなしで言うことが出来ていました。お子さんが「オン!」と言うと、電車が発車するという強化設定でした。