おトイレ、拗らせているケース多いので、今回は、とあるトイレトレーニングについて、お話しします。
チルドレン・センターでトイレトレーニングをしていて、トイレに誘うと行かない!と言うお子さんがいました。トイレで排尿できるスキルがあるお子さんでした。
お子さんへの対応
お子さんにした対応は、一度トイレトレーニングを休止することでした。
トイレトレーニングを休止することと共に、まるで名前を言ってはいけない例のあの人のように、下記のようなトイレに関する言葉を言わないことでした。
- 「トイレ」と言わない
- 「トイレ行ってみない?」
- 「早くおむつ取れるといいね」など
トイレについて話題に出さないということをご家族にもご協力頂きました。ご協力、本当にありがとうございました。お子さんが園に入るなど環境が変わってしばらく経ったタイミングで、トイレトレーニングを再開しました。
お子さんの変化
トイレトレーニングを再開してみると、トイレの回避がなくなり、トイレに行くことができるようになりました。しかし、他の場所でおむつからトレーニングパンツに変えると、失敗が続き、またトイレの回避が出始めました。
再度、トイレトレーニングを休止しました。
トイレトレーニングの休止中の対応
トイレには行かずに、おむつが濡れたら、「替えるね」と言っておむつを替えることから開始しました。
最初は「トイレ行かないの!」とお子さんは連呼していました。何か聞こえた?くらい、その話題には触れずに、何事もなかったかのように、お子さんの適切な行動(おむつ交換するために足を上げてくれたなど)を褒め、おむつを交換をしました。
「トイレ行かないの!」と言っても、トイレにも行きませんし、ABAセラピストからの反応もなかったので、徐々にその「トイレ行かないの!」という回避行動が減ってきました。
おむつ替えをすんなりしてくれ回避がなかった次の週に、お子さん自ら「おしっこ!」と言い、トイレに向かってくれました。さすがです。
トイレでおしっこをするようになってきましたが、回避は確実になくなってはいないので、こちらからは、トイレには誘いません。
そこから、自分からトイレに向かっておむつで漏らさなくなったのが安定してきたのが、4ヶ月後のことでした。そしてその1ヶ月後、おむつからパンツになり、自分からトイレに行ってくれるようになりました。本当に良かったです!
今回はトイレトレーニングを無理やり続ける方法ではなく、一旦休止し、お子さん様子や状況をみながら丁寧に対応したことで良い結果に繋がったのだと思います。
