早めに気づきたい!自閉症と発語の遅れチェックリスト

「なかなか言葉が出ない」「名前を呼んでも振り向かない」そんな様子を見て不安になり、検索された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

発語の遅れは個人差も大きいものですが、自閉症スペクトラム障害(ASD)のお子さんに特徴的に見られるケースがあります。


ここでは、早めに気づくためのチェックリストをまとめました。当てはまる項目が多いからといって必ず自閉症というわけではありませんが、早期相談の目安としてご活用ください。

目次

発語の遅れに関するチェックリスト

  • 2歳を過ぎても単語がほとんど出ていない
  • 言葉よりも指さしや身振りも少ない
  • 名前を呼んでも反応が乏しいことが多い
  • 興味のあることを共有しようとしない(例:指差して「みて!」が少ない)
  • 他の子の言葉を真似することがほとんどない
  • 伝えたいことがあると泣く・手を引くなど行動で示すことが多い

保護者の方たちにやってみてほしいこと


1.早めに相談先を見つける

  • 市区町村の発達相談窓口
  • 小児科(発達相談に対応しているところ)
  • ABAセラピーなど専門的支援

「気のせいかな」と思わず、必ず専門機関に相談してください。

2.自己流の指導をしない

SNSやネットで見つけた方法を、つい試したくなることもあるかもしれません。しかし、それには注意が必要です。

例えるなら「骨折かねんざか分からないのに、自己流で治療を始めてしまう」ようなもの。
まずは正確な評価(アセスメント)を受けることが大切です。

とにかく話しかければ良い」とは限らない

「言葉のシャワー」と言われるように、たくさん話しかけることは一見よさそうに思えます。しかし、ASDのお子さんの場合は注意が必要です。

質問攻めにしたり、名前を繰り返し呼んだりすることが、かえって「反応しない練習」になってしまうこともあります。
だからこそ、専門家のアドバイスに基づいた方法を選ぶことが大切です。

まとめ


発語の遅れは「成長の個人差」の場合もありますが、同時に自閉症の早期サインである可能性もあります。気になるときは「まだ小さいから大丈夫」と先送りせず、専門機関に相談することが大切です。


チルドレン・センターでは、ABAの専門家が一人ひとりに合わせた支援を行っています。ご不安やお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

チルドレン・センターでは、ABA(応用行動分析学)に基づく専門的な支援を通じて、これまでに1,000人以上のお子さまと向き合ってきた実績があります。指導にあたるスタッフは全員、ABAの国際資格(BCBA-D®:協会認定行動分析士-博士、BCBA®:協会認定行動分析士、BCaBA®:協会認定準行動分析士、RBT®:登録行動テクニシャン)を有する専門家です。

この記事を書いた人

松田 幸都枝(まつだ こずえ) 松田 幸都枝
(まつだ こずえ)
チルドレン・センター 代表取締役

認定行動分析士 (博士)(BCBA-D®)
米国ニューヨーク州 行動分析士
Pepperdine大学大学院 准教授


豪州シドニー大学教育学部初等科、特別支援学部卒業後、豪州、イギリス、オランダなどで特別支援および普通学級などで勤務。米国の大学院にて、博士(応用行動分析学)課程を修了。2008年、株式会社チルドレン・センターを設立。全従業員 国際資格保有。チルドレン・センターのスタッフとともに、日本、米国、およびアジア諸国にて、家庭や学校内でのABA指導およびスーパービジョンを務める。2016年より大田区の特別支援アドバイザー就任。2020年よりペッパーダイン大学大学院 心理学部の准教授として指導。著書に「小児科医に知ってほしい応用行動分析学(ABA)について」(小児内科/ 東京医学社) 、Culturally Tailored ABA: Treatments for Asian American Clients and Families. Multiculturalism and Diversity in Applied Behavior Analysis. Bridging Theory and Application (Routledge社) など。

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ご家庭でもできることがあればという視点からお話しさせて頂きます。

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