小学校の「普通級」でできる発達障害の支援|行動は「環境」で変わる

小学校の「普通級」でできる発達障害の支援|行動は「環境」で変わる
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特別支援アドバイザーとして見てきた、先生と子どもたちの姿

チルドレン・センターでは、発達障害やグレーゾーンのお子さんへの支援を中心に、長年にわたり、公立小学校や放課後等デイサービスなどでサポートを行っています。

私は東京の公立小学校で、特別支援アドバイザーとして多くの先生方とご一緒してきました。

そこでは、日々子どもたちのために努力を重ねる先生方、そしてその努力を支える管理職の方々とお会いします。

毎回感じることがあります。
それは――「行動は環境に大きく左右される」ということです。

行動は「その子のせい」ではなく、環境との相互作用

授業中に立ち歩いてしまう、指示が通りにくい、感情が爆発してしまう。そんな場面を「発達障害だから仕方ない」と片づけてしまうことは簡単です。

しかし実際には、教室の構造・指示の出し方・スケジュールの見える化など、環境を少し変えるだけで、子どもの行動が大きく変化することがあります。

例えば、

  • 「やることの順番」を視覚的に見せる
  • 「終わりのある課題」にする


こうした工夫は、発達障害のあるお子さんだけでなく、すべての子どもにとって学びやすい教室づくりにつながります。

先生方の努力と、環境支援の力

多くの先生方は本当に誠実で、熱心に子どもたちと向き合っています。
それでも「注意しても変わらない」「どう対応したらよいかわからない」という悩みを抱えることもあります。

そんなときこそ、「行動を見る視点」を少し変えてみることが大切です。
行動の背景にある「きっかけ(きっかけ刺激)」と「結果(強化)」を整理していくことで、「叱る支援」から「教える支援」へと自然に切り替わっていきます。

チルドレン・センターが大切にしていること

私たちは、応用行動分析学(ABA)の専門家として、子どもの「困った行動」をスキルの未習得サインと捉えます。

「何が苦手で」「どう教えたらできるようになるか」を一緒に探していきます。

そして、そのプロセスを学校・家庭・療育のチームで共有していくことで、子どもに安心感と自信が生まれ、結果的に「行動」が変わっていきます。

まとめ:環境が変われば、子どもは変わる

「発達障害の支援」と聞くと、専門的で難しく感じるかもしれません。でも、その本質はとてもシンプルです。

行動は環境に影響される

だからこそ、環境を少しずつ整えることが、最大の支援になります。

先生・保護者・支援者が同じ方向を向いたとき、子どもたちは驚くほど大きな変化を見せてくれます。

この記事を書いた人

松田 幸都枝(まつだ こずえ) 松田 幸都枝
(まつだ こずえ)
チルドレン・センター 代表取締役

認定行動分析士 (博士)(BCBA-D®)
米国ニューヨーク州 行動分析士
Pepperdine大学大学院 准教授


豪州シドニー大学教育学部初等科、特別支援学部卒業後、豪州、イギリス、オランダなどで特別支援および普通学級などで勤務。米国の大学院にて、博士(応用行動分析学)課程を修了。2008年、株式会社チルドレン・センターを設立。全従業員 国際資格保有。チルドレン・センターのスタッフとともに、日本、米国、およびアジア諸国にて、家庭や学校内でのABA指導およびスーパービジョンを務める。2016年より大田区の特別支援アドバイザー就任。2020年よりペッパーダイン大学大学院 心理学部の准教授として指導。著書に「小児科医に知ってほしい応用行動分析学(ABA)について」(小児内科/ 東京医学社) 、Culturally Tailored ABA: Treatments for Asian American Clients and Families. Multiculturalism and Diversity in Applied Behavior Analysis. Bridging Theory and Application (Routledge社) など。

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ご家庭でもできることがあればという視点からお話しさせて頂きます。

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