こんにちは、今回は字(カタカナ)を書くのが苦手なお子さんのケースについてお話します。
カタカナ課題への強い回避行動
カタカナを書くことに強い回避行動が見られるお子さんがいました。
どのように練習を進めていったかというと、まずは紙やノート、プリントに書くことをやめてみました。
いわゆる「The・お勉強」という形をいったん手放したのです。
ホワイトボードで楽しく練習をスタート
黒板やホワイトボードで先生ごっこをするのが好きなお子さんだったため、まずはホワイトボードを使ってカタカナを書く練習から始めました。
成功体験を積み重ねる工夫
カタカナのプリントを出すと嫌がっていたお子さんも、ホワイトボードでは最初から回避することなく書いてくれました。
もちろん、最初は絶対に失敗をさせないように、「成功して終わる」という介入を続けました。
なぞり書きができたら、次は見本を見ながら真似をして書く練習へ。さらに、見本を取り除く段階になっても、回避行動が見られることはありませんでした。
次の段階へ―紙やノートでの練習開始
練習を始めてからの2ヶ月間、ホワイトボードでの取り組みでは回避行動が見られない状態が続きました。そこで次の段階として、紙やノート、プリントを使った練習を始めました。
介入の変化と成果
ABAセラピストは、介入内容を変えた当日、内心ドキドキしていましたが、書く媒体が変わっても回避行動は見られませんでした。
その後も練習を続けた結果、学校のカタカナのテストで「ほとんど書けるようになった」とのご報告をいただきました。
残り三文字まで書けるように
書けなかったのは、なんと残り三文字(ABAセラピーでも、まだ練習している三文字)だけでした。カタカナ(字)を書くことを嫌がらずに取り組めるようになり、セラピストにとっても本当に嬉しい出来事でした。







