
こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。
チルドレン・センターでABAセラピーをしているご家族から
家の中で体を揺らす自己刺激が止まらないとご相談がありました。
お家ではお子さんが体を揺らすと「それやめて、ほらこっち来て」と呼んで下さっていて、
体を揺らすのをやめてご家族の元に行っていました。
セラピー内でどんな時に体を揺らしているのか見ると、
セラピストが遊びの準備をしている時に体を揺らしていました。
そして、どんな時にやめたのか見ていると、
準備が終わって「準備オッケー!あそぼー(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾」遊びが始まった時でした。
自己刺激とは、特定の行動をすることによって、
社会的な参加を邪魔してしまう行動のことを言います。
他の例を挙げると、かじることが自己刺激ならば、園でお絵かきをする時間で、
目の前に鉛筆があると、絵を描かずに口に入れてずっとかじってしまうなど。
体を揺らす行動が自己刺激ならば、セラピストが遊びの準備が終わって誘っても
音声指示だけでは来ないでずっと体を揺らしているはずです。
体を揺らす行動機能は、自己刺激ではなく関心引きの機能でした。
体を揺らすと誰かが「やめて」と話しかけてくれていたので、
揺らすと誰か話しかけてくれる!とその行動をしていただけでした。
なので、介入方法は、遊びの準備をしている時にも、
準備を手伝ってもらう、会話を続けるなど関心を、
体を揺らす前、前倒しに与えて行きました。
介入を入れてから、即日そのお子さんは大変身。
カードゲームの準備の時に「そのカード並べといてね、よろしく」とお願いすると、
ちゃんとカードの向きも正しく置いてくれて、
私がカード向きをそろえるのを構わず、さっさっと置いていると、
カードの向きを几帳面に直してくれました(やさしい)
そんなやさしく面倒見が良いお子さんに私は敬意を表します。