こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。
チルドレン・センターでABAセラピーをしているとあるお子さんは、PECS(Picture Exchange Communication System)絵カード交換式コミュニケーションシステムで、コミュニケーションをしていました。
「おかし ちょうだい」などの2語文での要求がとっても上手に出来るお子さんでした。
ですが、「やだ」というネガティブな要求がまだお子さん自身から出来ず、「やだ」の代わりに泣いていました。
PECSでも「やだ」と伝える練習を開始しました。
「やだ」のカードを使えば、他者に「やだ」という言葉が通じるよと、練習を重ね1か月後…。
ABAセラピスト:「一回遊んでいるおもちゃ終わりにするよ、先生にちょうだい」
お子さん:自分で「やだ」のカードを選び、ファイルの表紙に貼り、ABAセラピストに渡し、音声で「やだ」と言う。
ABAセラピスト:完璧に一人で出来たお子さんに圧倒されながらも「まだやりかったのか」と要求に応じる。
そして、まだまだすごいのは、「やだ」という要求が出来るようになったそのお子さんはなんと、ABAセラピストが「先生に本ちょうだい」と言うと、2語文でも「ほん やだ」とPECSでネガティブな要求を出せるようになっていたのです。一度ルールを覚えたら、応用できるなんて、すごすぎる…。
しかも、2語文でのネガティブな要求は、まだ誰もやり方を教えてはいないのに、やり方をマスターしていました…!すばらしい!!