こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。
応用行動分析学(ABA)で、お子さんがなぜ叫ぶのか、原因を見て、どんな解決法で、どうやって叫ばなくなったのか見ていきましょう。
<チルドレン・センターで叫ぶお子さんのケース>
お子さんの叫ぶ行動に対し、FAを取りました。FAとは、野球のフリーエージェント宣言ではなく、Functional Analysis(機能分析)です。
機能分析の結果、叫ぶ原因は『物』と『関心引き』
『物』と『人からの関心』が欲しくて叫んでいました。このお子さんの場合の『物』は動画でした。
ABAセラピーでは、何をしたか?
・行動のレパートリーを増やすために動画は使わない
・終わりを明確にするため、時間割を作成(1時間目:算数 2時間目:体育など)
・課題を紙媒体、ドリルばかりではなく、アプリやオンラインゲームなどでも実施
・物で遊んでいる時に「おしまい、おわり」とセラピストは言わない
・お子さんが遊んでいる物を取らないで、課題の指示を出す
・「つかれた~」などを言語モデリングをする
動画は2年間ずっと同じ動画を見ていたので、とても見たいわけではなかったのでした。
動画を見る時間よりも他の行動(レゴを作る、絵を描く、工作をする、体操をするなど)を増やしたいので、セラピー内ではなしにしました。
対応を続けること、2か月…。
「つかれた~」と自分から言えて、ABAセラピー中、は、初めて叫ぶ回数が0になりました。
叫ぶ代わりに適切な言語でのコミュニケーションが増えていました。叫んでいると叫ぶ本人も疲れると思うので、言語使えば、叫ぶよりもなんて簡単に人に伝わるんだと分かってもらえて、本当によかったです。