こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。
ABAセラピーをしていたお子さんで新しい事をやらないお子さんがいました。
例えば、「これで遊ぼう」とは言ってないにも関わらず、工作を目の前に出しただけで「ちがう!おしまい!」を連呼していました。
「ほらこんなに面白そうなの作れるよ」など説明、説得はせずに「そんなに嫌かー。じゃあ、ちがうのやろう」で他の遊びの選択肢を出しました。
以降の介入は、工作で遊ぶお子さんの行動を始まりから終わりまで1つずつ決め、タスクアナリシスで進めて行きました。
環境設定:工作以外のものは机に置かない。使う材料は全てセラピストが用意する。お子さんが最後に貼る紙1枚を残し、工作を机に置く。
タスクアナリシス
お子さんの行動
- 紙をちぎる
- のりの蓋を開ける
- のりを紙に貼る
- 紙を画用紙に貼る ←現段階の目標行動
まず初めは、ハイライト、一番楽しいところだけ(紙を貼って完成させるのみ)やってもらうために、thがお子さんの近くで工作を始めました。
すると、以前やらないやらない言っていたのが、何事もなかったかのように工作のパーツを触っていたので、「貼って」と指示を出すとやってくれたのです。何をするのか明確に、楽しいところを見せたら、目標行動がもう出来ていました。
その後、「もっとやりたい」と要求が出ていて、作成したタスクアナリシスの最初から最後まで一人でもうやって、くれて、貼る紙も全部貼ってくれていました。