2022年になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年明けて、お子さん達のご自宅に伺いABAセラピーに行ったり、チルドレン・センターでABAセラピーをすると、久しぶりなので、違いや変化が分かりやすいことが多いです。
とあるお子さん(言葉よりも行動が先なお子さん)のケースでは、
前回(去年)、お子さんが欲しいものがある時に言語コミュニケーションの(言葉で「ちょうだい」と言う)前に、サッと手が先に出ていました。忍者か!?くらい行動がかなり早かったです。
手が先に出て言葉で言ってくれない場合は、
ABAセラピストは要求あるものを渡さない、言葉で言ってもらってから要求に応じることをABAセラピー中に徹底すること3週間ほど続けていました。保護者と行うペアレントトレーニングでも同様に徹底しました。
年が明けて久しぶりに、ABAセラピーに伺うと、
最初は、マンド(要求言語)の場面で、そのお子さんは手が先に出て、ぶんどろうとしようとしたのですが、セラピストが渡さないでいると、すると、なんと自分から手を引っ込めて、手のひらを上にし、「ちょうだい」と言ってくれていました。
忍者のような速さではなく、侍のような佇まいでどっしりと構え、セラピストが渡すのを待ってくれていました。
去年だったら、セラピストがそこで「ちょうだい」を言語モデリングしないと、言語が出ていなかったのに、今年になったら、なんということでしょう。自分から言語が使ってくれていました。
言語を使って、お子さんが得をした、要求に応じてもらった成功体験を増やした結果、時間が空いても、忘れずにいてくれて、本当に嬉しかったです。
自分はゲームのガチャなどで、頼む~、欲しいやつ来い~!とあんだけ、言語で求めても中々出てくれないので、そのお子さんの環境が、少しうらやましいなぁと思ってしまいました。
言語で言うだけ欲しいものが出てくれるなら、絶対言語を使うと思うインフィールドフライでした。