チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

一番難しいと思うVB-MAPPのプログラム

一番難しいと思うVB-MAPPのプログラム

私が一番難しいと思うVB-MAPPのプログラムがマンド練習(要求言語)です。

なぜなら、お子さんの価値と合わないと絶対出来ないと思うからです。

その分、価値と合うと、すぐ習得出来たり、般化も出来ることが多いです。

中でも、5WHの質問をするという課題が難しいと感じます。

(なに?だれ?どこ?いつ?どうやるの?など)

<短時間で習得したケース>

「だれ?」という要求言語をお子さんに使ってもらいたい

〇人の関心が強化しのお子さん 

お子さんが後ろ向いているときに背中をつんとつつく

→お子さんが振りむく

→「だれ?」と言語モデリング

→お子さんが「だれ?」と言ったら「先生でした~!」とふざける

一回このやり取りを行ったら、気に入ってくれたようで、すぐ「だれ?」と自発で言ってくれていて、逆の立場(お子さんがセラピストをつつく)も模倣してやってくれました。

・他の要求言語の介入の一例

「なに?」

例、見えないようにおもちゃ袋などに入れて「おもちゃ持ってきたよー!」と言って、お子さんがおもちゃを欲しそうにした時に「なに?」と言語モデリングして、お子さんが「なに?」と聞いたら、おもちゃを見せる。

「どこ?」

例、お子さんが遊んでいた要求の高いおもちゃ(車)を一旦隠し、お子さんが探している時に「車どこ?」と言語モデリングして、お子さんが「車どこ?」と聞いたら、車を渡す。

「だれ?」

例、お家ごっこでインターフォンを鳴らし、「だれ?」と言語モデリングし、お子さんが「だれ?」と聞いたら、お子さんの強化しのドキンちゃんが出てくる。

「いつ?」

例、ドリルに日付を書く時、お子さんが、日付が分からないときに「いつ?」と言語モデリングし、お子さんが「いつ?」と聞いたら、日付を伝える。

「どうやるの?」

例、お子さんが一人で作ることが難しい、または遊ぶのが初めてのアクティビティ(お子さんの強化しであるレゴブロック、知育菓子など)を「どうやるの?」と言語モデリングし、お子さんが「どうやるの?」と聞いたら、やり方を教える。

ご紹介したのは一例であり、介入の仕方はさらに様々です。

以上、インフィールドフライでした。

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