こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。
チルドレン・センターのプログラムの一つ、タクトについてご紹介です。
タクトとは?
言語オペラントの一つで、非言語的弁別刺激によって機能的にコントロールされる。そして、般性条件性強化(賛辞、注目など、強化機能を獲得した、非特異的で一般的な強化)タクトによって話し手は何らかの感覚器官を通して直接接触できる事物や行為の名前を言う。例えば、子供が車を見て、「くるま」といえば、それはタクトである。
〇先行刺激
非言語刺激
(おもちゃのトラックを見る)
↓
〇反応
タクト「トラック」
↓
〇結果
般性条件性強化(GCSR)
(賞賛と承認)
引用文献 John O.Cooper,Timothy E.Heron,William L.Heward,(2007).Applied Behavior Analysis(2nd Edition).Upper Saddle River,NJ,PEASON Merrill Prentice Hall(中野良顯(訳)(2013)応用行動分析学、明石書店)P864-870
【タクト訓練の一例】
まずはセラピストの音声模倣から始めます。
・NET(Natural Environmental Teaching)の一例
車がレースをしている、車と車がぶつかって「ぶつかった」とセラピストが言う
→お子さん「ぶつかった」と言う
→お子さんを言語賞賛し、「ぶつかったね」と返す
・DTT(Discrete Trial Training)の一例
ごはんを食べてるカードを見せて、セラピストが「ごはんを食べてる」と言う
→お子さん「ごはんを食べてる」と言う
→お子さんを言語賞賛すると共に、即時にゲーム(強化し)を渡す
音声模倣が回避なく言ってくれるようになってきたら、お子さんが一人でタクト出来るように、同じ場面を作り、プロンプト(成功するための手伝い)を抜いていきます。