チルドレン・センターでABAセラピーをしているお子さんで、指示を出すとネガティブな言葉ばかり使うお子さんがいました。
ABC記録を見ていきましょう。
A(先行刺激):お母さん「これ描いて」とお絵かきの練習
B(行動):お子さんが「やりたくない」
C(後続条件):お母さん「なんでそういうこと言うの?描いて」
上の続き
A:お母さん、再度お絵かきを提示
B:お子さん「難しいからやらない」
C:お母さん「難しいなら手伝ってって言えばいいじゃん」
上の続き
A:お母さんがお子さんを見る
B:お子さん1人で描く
C:お母さん見ている「出来たじゃん」と言う
結局1人で絵を描くことが出来ていて、「やりたくない」とネガティブなことを言いながら、回避の機能ではありませんでした。
後続条件では、ネガティブな言葉を使うと「なんでそういうこと言うの?」人からの関心をもらっています。
行動機能は関心引きです。
○介入方法
お子さんの「ネガティブな言葉」には反応しない
介入後
A(先行刺激):ABAセラピスト「ドリルやって」
B(行動):お子さん「早く遊びたいからやりたくない」
C(後続条件):セラピスト目を合わせない、返答しない。5秒後、お子さんからドリルを行う。褒めてゲームを渡す(強化をする)。
これは当日のことでした。
対応を変えただけですぐ行動出来るお子さん、何を求められているか本当によく分かっておられる…。
自分で介入を入れながらも、いつ見てもこのビフォーアフターにびっくりします。
以上、インフィールドフライでした!