漢字が苦手だった子が「悔しい」と涙を流すまでに成長したお話

あるお子さんのお話です。他の勉強はやってくれるのですが、漢字の勉強となると、回避が出てしまうお子さんがいました。

目次

最初のステップ:負担を減らして「できた!」を積み重ねる

まずは、勉強する漢字の数を減らしました。
学習する漢字を最大4個までに絞り、エラーをさせないという介入を4ヶ月繰り返し、回避が少なくなってきたので、少しずつABAセラピストのプロンプト(お手伝い)を減らして行きました。

少しずつ「手助け」を減らしていく

最終的には、セラピストのお手伝いの介入をかなり減らし、漢字を書き間違えても落ち着いて行動してくれるようにまでなりました。

ある日突然の涙

回避がなくなってから、2ヶ月後のこと。

漢字が分からない時には言語で「ヒント教えてください」など言えていたはずですが、ある日、漢字を間違えた時、急に涙を流し始めました。

一体どうしたのかと、セラピストはそのお子さんがおそらくこう思っていることを言語モデリングしていくと、とある言葉の時に、セラピストの後に続いていってくれたのです。

「書けなくて、くやしい!」と。

かつて漢字の回避があったお子さんは、漢字が書けなくて悔しくて涙を流すまでに、漢字を勉強してくれるようになりました。

新しい目標へ

お子さんは「漢字テストで90点以上を取りたい!」という目標も掲げてくれるようになりました。

おわりに

感情を持ち、言葉で表現し、そして前に進もうとする姿は、お子さんが自分のペースで確実に歩んでいる証です。これからも一歩一歩、その気持ちに寄り添いながら、学びを応援していきたいと思います。

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ご家庭でもできることがあればという視点からお話しさせて頂きます。

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