子供の頃に大声大会で繰り上がり優勝したことがあるABAセラピストのインフィールドフライです。
さて、今回のしゃべくりABAでは声が小さくなるお子さんのお話です。
チルドレン・センターでABAセラピーをしているお子さんで、
お菓子が欲しい時に言葉で言ってもらおうと、
大人が「ちょうだい」と言って真似をしてもらおうと言語練習すると、
声が小さくなるとご家族からご相談がありました。
行動の機能分析を行いました。
機能は回避でした。
大人が求めるとお菓子や物の価値が下がって声が小さくなってきていました。
音声を発するくらい欲しい、物の価値が合っていないと言いませんでした。
また、今まで言葉で言って得をする成功体験が少なかったため、
言語を使わなかったのだと思います。
セラピーでもご家族にも、要求言語練習のやり方を統一していくことにしました。
【要求がある時にお子さんが言わなくても、大人がお菓子や物の名前を言って渡す】
言語練習なのに子供は言わないなんて練習になるの?と
ご家族に初めに説明した時には困惑をしていました。
ABAを知る前に、私も説明されたら
「本当かよ~!」とツッコミを入れていると思います。
ですが、ご家族にご協力頂き、お子さんに言語を求めませんが、
欲しい時にはこの言葉を使うよ~!と大人が言葉を言って伝えていきました。
介入を統一したその日、初めは何も言いませんでしたが、
3回目からセラピスト、ご家族の真似をして「パン」と言ってくれるようになり、
パンが目の見えるところにあってお子さんが届かないところにあると、
自分から普通の声の大きさで「パン!」と言ってくれるようにまでなっていました!!