こんにちは、ABAセラピストのインフィールドフライです。
わが家の猫の俺ルールはお腹が空いてごはんが欲しい時に細かく
「にゃ!にゃ!にゃ!」と鳴きます。
文面だと可愛く見えますが、
実際に聞くと結構ぶさいくななき声で、
最初は誰かに襲われたのか!?何事かと思いました。
チルドレン・センターでABAセラピーをしていたお子さんと工作をやろうと、
緑のはさみを出した時に「違う赤いはさみ」と言われ、
「あぁ!赤いはさみが良かったのね、ごめん」とばねがついていて
サポートしてくれる赤いはさみを出して工作を行いました。
ですが、それ以降その赤いばねはさみでしか切らず、
他のはさみを使ってもらおうとした時に「やだ、赤いはさみがいい!」と
他のはさみを使うことを拒否していました。
赤いはさみしか使わない俺ルールがあったのです。
工作練習が出来るのならば、初めはどんなはさみでも良かったのですが、
そのお子さんが成長するにつれ、学校などに必ずその赤いばねのはさみがあるとは限らないので、
般化練習(はさみが違っても使えるなど)が入りました。
工作での介入
・はさみでの工作で失敗させないで成功体験を増やす
はさみ練習では必ず失敗させないで成功体験を増やしてもらいました。
はさみ練習続けること3か月、持った紙を、向きを変えて線の上を切れるようになり、
お子さんが上手に切れているところの動画を取って、
一緒に見てご家族にめちゃくちゃに褒めてもらいました。
それから2週間後、工作をする時にずっと使っていた赤いばねはさみを見えるところに置かないで、
「今日赤いはさみないから、こっちのはさみ使ってね」と説明して、
工作セット(紙といつもと違うはさみ)を目の前に置くと、
なんと拒否をせずに、すんなりとはさみを持ち、紙を切っているではありませんか。
その1週間後には、その赤いばねはさみが見えていてあるのが分かっていても、
他のはさみで切ってくれています。
そして、誇らしげに切っているのをセラピストに見せてくるお子さんを見て、
とても微笑ましい気持ちになりました( ˘ω˘ )ぽかぽか
俺ルールといいますか、失敗した時になんと言って助けを求めれば良いのかうまく言えなかっただけでした。
まだ上手くはさみを切ることが出来ないと分かっていて、
どうやって助けを求めれば良いのか分からないと、
ただ失敗するだけで何も面白くありません。そりゃあ断固拒否をするわけです。