むかしむかし、日常の中でお子さんが「あーーーー!!」と叫んで、「こらうるさい!」と周りから怒られると、にやにやと笑い、叫ぶ行動を中々やめないお子さんがあるところにおりました。
相当大きな声だったので、そりゃ誰しも怒りたくなります。
ある日、そのお子さんはチルドレン・センターのABAセラピストと出会いました。
そのセラピストは、いくらお子さんが叫んでも怒ってくれない、反応してくれない、見てもくれませんでした。
セラピストが全然反応してくれないので、怒ったお子さんは、物を投げたり、ソファからジャンプしたり、叫ぶ以外の行動に出ます。
それでも、セラピストは反応してくれませんでした。なぜなら、チルドレン・センターで特別な研修を受けていたからでした。
セラピストが反応してくれたのは、お子さんが適切な行動(要求言語の練習をしている、お話をしている、おもちゃで遊んでる、遊ぶおもちゃの用意をしているなど、不適切行動以外の行動)をしている時のみでした。
そんな仁義なき戦いが繰り広げられた半年後…。
叫びはなくなり、「せんせいみて!」と言語でコミュニケーション
をし、10秒に一回は「せんせいみて!」と言ってくれるくらい、ずっと見てほしいと伝えてくれるくらい、人が大好きなお子さんでした。
見て欲しかったから、絶対人が振りむいたり、反応してくれる叫ぶという行動で、人とコミュニケーションをしていたのであった。
以上、ABAセラピストのインフィールドフライでした。