イヤイヤ期ではない理由があるイヤ

言語スキルで交渉の練習をしていたお子さんのお話です。 

指示を出すと「だめ!」とだけ言うことが多かったので、「今やりたくない」「他のにして」「お勉強減らして」「(課題数)1個にして」など、色んなバリエーションで言うことを練習していました。 

練習つづけて半年が過ぎたとある日、いつものようにABAセラピーにお伺いすると、 

課題指示後、近くにあったテレビの汚れ(そのお子さんの手が触れたため)を発見したようで「テレビさん痛いね、ちょっと待って(テレビと)お話してんの!」と言ってくれたのです。「ちょっと待って」と交渉するだけではなく、「お話してんの!」と理由も伝えてくれるようになっていました。 

ABAセラピストは「はい」と待っていると、「テレビさん痛い痛いね、ここ切れちゃったね」とさらに長文で話していたので、「痛い痛いの飛んでけー!」と言ったら、一緒にやってくれました。テレビさんとのお話が終わった頃に再度、課題を提示すると、課題もやってくれました。 

課題が嫌だというより、お子さんがよく周りを見ていて色んなことに気づくので、それを伝えたいが、まだ言えなくて「だめ!」と言っているだけでありました。 

心優しいお子さんにほっこりするインフィールドフライでした。 

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