ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

自閉症のお子さんの意図的な排泄を止めるにはどうしたらいい?

寒い日が続き、いよいよ耳あてをつけてセラピーに向かっているABAセラピストのおせんべいです。

さて今回のテーマは「意図的な排泄です。」

ご家族から、家の中でおしっこをすることが多くとても困っているとのご相談を受けました。
そのお子さんはもうオムツも取れていて、今まではトイレに行きたいときには「トイレ行く」と言って行けていたのです。
しかし、ある時から意図的にトイレ以外でおしっこをするようになったとのことでした。
意図的なので、トイレに間に合わなくてついついおもらしをしてしまった。。。というのとはちょっと違いますね。
ましてやおうちの中でおしっこをされたら、とっても大変ですよね。
そして、怒る気持ちもよくわかります。
ご家庭でもやられてしまった後にはついつい叱ってしまうとのことでした。

さて、セラピーの時にも一度やられてしまいました。
そこで、私は淡々と指示を出してそのお子さんに後片付けをしてもらったのですが、
後片付けをした後にこちらを見ながらにやにやしながら再び排泄をしようとしました。
慌ててパンツを引き上げてその場で排泄をさせないしたところ出さなかったのです。

課題をやりたくなくてなどの回避でその行動を取っていたわけではなかったのです。

つまり、そのお子さんは、周りの人の注意を引きたくてその行動をとっていたのです。
なので、「なんでそんなことするんだ!」と怒ることは逆効果ですね。
怒ってもらえる、つまり注意が引けるので排泄する行動が強化されていたのです。

そこで、ご家族に以下の4点をお願いをしました。

ネガティブなコメントはださない
身体拘束はしない
排泄はトイレで全部出し切ってもらうが関心は最小限にする
アクティビティーや遊びを一緒にやっていただく

そして、セラピー中は意図的な排泄を絶対に成功させないようにしました。
適切に過ごせている時はずっと「かっこいいね、お話しよく聞いてるね」など声をかけ続け、
適切な注意の引き方を練習し要求をどんどん通してあげるようにしました。

始めはなかなか行動がおさまらず、ご家族も大変そうで「今日怒ってしまいました」とお話しされることもありましたが、
粘り強く続けていくうちに意図的な排泄の頻度はさがり、今ではすっかりおさまったのでした。
そして、適切に言語で注意を引けるようになってきたのです。

意図的な排泄など日常生活で対応にお悩みのことがございましたらお気軽にご相談ください。にがおえ



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