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ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

ABA療育を受けられるところとエージェントの選び方

ABA療育を受けられるところとエージェントの選び方

子どもの発達障害や自閉症について考えたとき、ABA(応用行動分析学)を用いた療育を検討する方もいらっしゃると思います。

その際、ABA(応用行動分析学)の療育を行なっているエージェントを探すことになりますが、まだまだ日本では数が少ないのが現状です。また、確実な療育効果を得るためには、適切なエージェント選びが欠かせません。

本記事ではこういった疑問に答えます。

この記事を書いている我々は指導者全員がABAの国際資格を持ち、確かな知識と豊かな経験で、これまで1000人以上の子どもを指導してきた実績があります。(2020年現在)

ぜひ最後までご覧くださいね。

ABA療育はどこで受けられる?

ABA(応用行動分析学)の療育は以下のような場所で実施されていて、支援を受けることができます。

専門のABA療育センター・エージェンシー

専門のABAセンター・エージェンシーは、ABA療育を専門とする団体・施設です。ここでは、熟練した専門家や療育士が子どもたちに対して個別のプログラムを作成し、実践・提供していきます。ABAセンター・エージェンシーは、ABA療育に適した形で環境や設備が整えられており、専門的で集中的な支援を受けることができます。

学校や教育機関

通学している学校や教育機関でもABA療育を受けられる場合があります。特別支援学級や個別の補充指導などを行うリソースルームなど、発達支援や学習支援のためのプログラムが提供されることがあります。学校や教育機関でのABA療育は、教員や専門家との連携が大切であり、個別教育計画(IEP)や行動支援計画(BSP)の策定や実施も行われます。

在宅療育

ABA療育は、子どもの自宅で受けられることもあります。在宅療育では、専門の療育士や訪問支援者が訪問し、それぞれの子どもに合わせて策定したプログラムや指導を提供します。在宅療育においては、家族の協力がとても重要になります。

ABAエージェント選びのポイント

ABA(応用行動分析学)の療育を受ける場合、最も一般的な方法が専門のABA療育センター・エージェンシーを利用することです。とはいえ、どういった基準でABAエージェントを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

ABAのエージェント選びの重要なポイントは、「ABAとしての7つの要素を含んでいるか」そして「国際的倫理コードに沿って指導をしているか」です。

ABAの7つの要素

どんなに有効な療育であっても、正しく実践されなければ、自閉症や発達障害の子どもたちに正しくアプローチできず、問題行動を補正することはできません。

それらを網羅しているのが、行動分析士認定協会(BACB)が発行している4つのレベルの資格です。

ABAを正しく行い効果を得るには、ABAエージェントに在籍している指導者たちがこれらの資格を取得していることが大切です。

ABAエージェント選びは指導者がプロであることが重要

いかがでしたか。

ABA療育は、まだまだ限られたところでしか受けることができませんが、確実に支援を受けるためにはまず専門のABA療育センターやエージェントを調べることがおすすめです。

そして、エージェントが見つかった際には、直接指導にあたる指導者たちがABAの資格を有した専門家であるかどうかをよく確認しましょう。ABA療育の効果を最大限に引き出すには、指導者がプロであること何よりも重要なのです。

この記事を書いた人

profile

松田 幸都枝(まつだ こずえ)

認定行動分析士 (博士)(BCBA-D®)​
米国ニューヨーク州 行動分析士
チルドレン・センター 代表取締役
Pepperdine大学大学院 准教授

豪州シドニー大学教育学部初等科、特別支援学部卒業後、豪州、イギリス、オランダなどで特別支援および普通学級などで勤務。米国の大学院にて、博士(応用行動分析学)課程を修了。2008年、株式会社チルドレン・センターを設立。全従業員 国際資格保有。チルドレン・センターのスタッフとともに、日本、米国、およびアジア諸国にて、家庭や学校内でのABA指導およびスーパービジョンを務める。2016年より大田区の特別支援アドバイザー就任。2020年よりペッパーダイン大学大学院 心理学部の准教授として指導。著書に「小児科医に知ってほしい応用行動分析学(ABA)について」(小児内科/ 東京医学社)
、Culturally Tailored ABA: Treatments for Asian American Clients and Families. Multiculturalism and Diversity in Applied Behavior Analysis. Bridging Theory and Application (Routledge社) などがある。

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