
自閉症は、正式には、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(英:Autism Spectrum Disorder, ASD)という診断名です。
今回は、自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)をもつ、子どもの気になる行動と、支援の方法について解説していきます。
私たちは指導者全員がABAの国際資格を持ち、確かな知識と豊かな経験で、これまで1000人以上の子どもを指導してきた実績があります。(2020年現在)
保有資格は、協会認定行動分析士-博士®(BCBA-D®)、協会認定行動分析士®(BCBA®)、協会認定準行動分析士® (BCaBA®)、そして登録行動テクニシャン®(RBT®)です。
自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)の気になる行動と特徴

自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)の診断は、必ず医療機関に行き検査等を行う必要があります。
そして、自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)は医師のみが診断できることなので、私たちを含む支援者、教育者は診断をすることができません。(注:米国での一部保険では、医師の診断後、BCBA®(協会認定行動分析士®)による検査が必須になる場合もあります)
よってここでは、「気になる行動と特徴」に関して説明をします。
- 様々な気になる行動がある(診断名の通り、「スペクトラム(さまざまな波長の光がどのような割合で混ざっているか)」のように、いろいろと気になる行動が様々なレベルで存在し、人それぞれに違う。)
- 幼少期に医師の診断をうけた自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)のレベルは、支援によって変わっていく可能性が高い。
- コミュニケーションの難しさ(こちらの言っていることがわかっていないような印象を受ける。言葉が遅い、または会話として成り立たない)
- 視線を合わせることが難しい
- 身振りや模倣をすることが少ない
- 関わりが一方的
- 対人との相互関係を構築するのが難しいといわれる
- 本人だけが好きな行動を数多く繰り返す(こだわりといわれるような行動)
自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)の子どもへの支援は?

1. まず医療機関での相談や診断、評価を受ける
自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)が様々であると同時に、その他の併存(知的能力障害を始めとする他の神経発達症、うつ病や双極性障害、強迫症、不安症、統合失調症など)の有無を確認してください。
2. 診断名の開示に関しての家庭内での方針を決める
幼稚園や学校に進学する際に、診断名の開示を求められることがあります。周囲が同じ支援を実施することが望ましいので、個人情報保護とはなりますが開示することをお勧めします。
3. 療育先、支援先を探す
医師や行政の推薦の元、療育先、支援先を探してください。各機関によって、支援方法やサービスの内容には差がありますが、専門的なサポートを受けることをお勧めします。
4.「しつけ」と「療育」を分けて考える
保護者として、しつけていくことはとても重要です。良かれと思ってやっていることが、問題行動を増やしてしまう場合もあります。
療育とは、「治療」という意味をさします。子どもの行動で、減らしたい問題行動、スキルの問題と分けて検討をしていくことが大切です。
まとめ

今回は、自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)の特徴と支援方法について解説しました。
自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)の診断は、必ず医療機関での検査等を行った上で医師の診断が必要になります。
また、自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)には様々な特徴があります。各機関によって支援内容やサービスには差はありますが、医師や行政の推薦の元、療育先や支援先などで専門的なサポートを受けることをお勧めします。
自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)について悩まれてることがあれば、私たちチルドレンセンターは、随時ご相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせください。