チルドレン・センター

ABA(応用行動分析学)で自閉症を療育

【自閉症について考える】自閉症の子供が集団に入るとどうしていいかわからない

【自閉症について考える】自閉症の子供が集団に入るとどうしていいかわからない

こんにちは、ABAセラピストの三松です。

チルドレン・センターでセラピーをしているお子さんのこんなケースがありました。

集団に入ると、先生からの声かけや個別指示がないと何もせず立ちつくしてしまう、全体指示は出ているのに、先生に「つぎどうすればいいの?」と泣きながら関心をもらいに行く行動をしていました。

そんな困ったとき、チルドレン・センターでは、集団のトレーニングピアトレーニングを行っています。

そのお子さんにはピアトレーニングに来てもらい、以下の介入をしました。

前倒しに適切行動を褒めて、関心を与える

個別指示は出さない

セラピストは近くに行かない

泣きには関心を与えない

介入を始めてから一か月経った頃、到着するなり自分からプレイルームに入室し、下駄箱を目にしただけで靴が履き替えられる、友達が椅子を運んでいるのを見て真似して同じ行動が出来る、集団遊びフルーツバスケットの全体指示が出て果物のふだが配られるだけで参加することが出来るようになっていました。先生に話しかける時も泣く行動ゼロです。

ABAを勉強していてわかったのは、先生の個別指示や全体指示がなくても、環境設定をすれば、子供たちは自分の力で行動ができるということです。

また、あれやりなさい、これやりなさいと常に指示が出ていると、指示が出ない時に自分がどうしてよいのか分からないのは当たり前だと思っています。
ブロック動物園

お家では困ったことはないのに、集団に入ると気になる行動がある、どうしてよいかわからない、そんなときにはお気軽にチルドレン・センターにご相談ください。

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